News in Focus
エンタメ2026/6/17 13:30:00
ViuとiQiyi International、東南アジアでストリーミングバンドルを開始 - APOS

ViuとiQiyi International、東南アジアでストリーミングバンドルを開始 - APOS

出典: Deadline (原典を開く)

ニュース概要

PCCWのストリーミングサービスViuと、中国のストリーマーiQiyiが中国本土外で運営する国際プラットフォームであるiQiyi Internationalは、両サービスを統合した単一のバンドルサブスクリプションを開始する。

解説

東南アジアの動画配信市場で、ちょっと面白い動きがありました。香港の通信大手PCCWが展開する動画配信サービス「Viu(ビュー)」と、中国の巨大IT企業Baidu傘下の「iQiyi International(アイチーイー・インターナショナル)」が手を組み、両方のサービスをまとめて楽しめるお得なプランを始めることになったんです。

「なんだ、それだけ?」と思うかもしれませんが、これ、実はアジアの動画配信業界が抱える課題と、それを乗り越えようとする企業戦略が垣間見える出来事なんです。まず、東南アジアは経済成長が著しく、インターネットやスマートフォンの普及も進んでいます。そのため、動画配信サービスの利用者も爆発的に増えている、いわば「フロンティア」のような場所です。

しかし、フロンティアにはフロンティアなりの難しさがあります。たくさんのサービスがひしめき合い、NetflixやDisney+といったグローバルな巨人に加えて、Viuのように地域に根ざしたサービス、iQiyiのように中国発で国際展開を狙うサービスまで、まさに群雄割拠の状態。視聴者にとっては選択肢が多いのは嬉しいですが、それぞれのサービスに登録すると月額料金がどんどんかさんでしまいます。

例えるなら、昔のケーブルテレビのようなものです。見たいチャンネルがたくさんあるのに、全部契約すると家計を圧迫してしまう。そこで、「このチャンネルとこのチャンネルは一緒に見たい人が多いだろうから、セットでお得に提供しよう」というのが、今回のバンドルプランの考え方です。

ViuはK-POPや韓国ドラマ、タイのコンテンツに強く、特に女性層からの支持が厚いと言われています。一方、iQiyi Internationalは中国のドラマや映画、アニメーションに定評があります。この二つが手を組むことで、それぞれの強みを補完し合い、より幅広い視聴者のニーズに応えようとしているわけです。

視聴者からすれば、これまで別々に契約していたサービスが一つにまとまることで、管理が楽になり、何より料金がお得になる可能性があります。サービスを提供する側から見ても、新規顧客の獲得はもちろん、既存顧客の「解約」を防ぐ効果も期待できます。動画配信サービスは、一度契約しても、見たいコンテンツがなくなるとすぐに解約されてしまう「チャーン(解約率)」が大きな課題だからです。

これは、単なる割引戦略以上の意味を持っています。アジア市場における動画配信サービスの生き残り戦略、そして視聴者の利便性を追求する動きが、今後さらに加速していく予兆とも言えるでしょう。

関連データ

東南アジアの動画配信市場規模(2023年)
約30億ドル
出典:Statista
東南アジアの動画配信サービス利用者数(2023年)
約2億人
出典:Media Partners Asia
Viuの月間アクティブユーザー数(2023年)
約6,500万人
出典:PCCW決算報告
iQiyi Internationalのコンテンツ提供国・地域数
190以上
出典:iQiyi公式情報

今後の予測

今回のバンドル戦略は、東南アジアの動画配信市場における競争激化と、それに対する各社の対応策として注目されます。今後の展開としては、いくつかのシナリオが考えられます。

まず一つ目のシナリオは、「バンドル戦略の普及と多様化」です。ViuとiQiyiの組み合わせが成功すれば、他の動画配信サービスも同様の提携を模索する可能性が高まります。例えば、スポーツ専門チャンネルと映画専門チャンネルが組んだり、特定のジャンルに特化したサービス同士が協力したりと、視聴者の多様なニーズに応えるバンドルプランが増えていくかもしれません。これにより、視聴者はよりお得に、より多くのコンテンツを楽しめるようになるでしょう。

二つ目のシナリオは、「大手プラットフォームによる買収・統合の加速」です。中小規模のサービスが単独での生き残りが難しくなると判断した場合、資金力のある大手グローバルプラットフォームや地域の通信事業者による買収が進む可能性があります。これにより、市場の再編が進み、いくつかの巨大なプレイヤーが市場を寡占する形になるかもしれません。

三つ目のシナリオは、「コンテンツの差別化とローカライズの深化」です。バンドルによって価格競争が激しくなる中で、各サービスは自社でしか見られない「オリジナルコンテンツ」や、特定の地域文化に特化した「ローカライズコンテンツ」の制作にさらに力を入れるようになるでしょう。これにより、視聴者は単なる価格だけでなく、見たいコンテンツの質や独自性でサービスを選ぶ傾向が強まる可能性があります。

ニュースタイムライン

  1. 2026年6月16日

    APOS 2026:アジアのトップメディアサミット開幕、注目の5つの疑問

    The Hollywood Reporter

  2. 2026年6月17日

    APACスクリーン経済、2031年までに2000億ドル規模に、収益化の鍵はリテールへ - APOS

    Deadline

参考引用

ViuとiQiyi Internationalがストリーミングバンドルを開始

Deadline
🤖

記事AI質問チャット

PREMIUM

この記事についてAIが質問に答えます。背景・要約・影響まで深堀り。

ログインして利用

🛡️ 読者ファクトチェック0

読者が投稿し、管理者承認後に表示される事実確認情報

まだ承認済みのファクトチェックはありません。

ファクトチェックを投稿するには ログイン が必要です

このトピックをもっと読む

関連記事

こんな記事も読まれています

コメント (0)

コメント投稿にはログインが必要です。

まだコメントはありません。最初のコメントを書いてみましょう。

この記事について疑問がありますか?

事実誤認や不適切な内容について通報できます (要ログイン)。

異議申し立て・通報