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「地下銀行」でヤミ両替疑い 中国籍2容疑者を逮捕 警視庁
出典: 毎日新聞 (原典を開く)
ニュース概要
無許可で中国の人民元から日本円に両替して送金する「地下銀行」を運営したとして、警視庁特別捜査課は17日、いずれも中国籍の専門学生、曽聡(26)=東京都豊島区=と無職の林梓強(24)=中野区=両容疑者を銀行法違反(無許可営業)の疑いで逮捕したと発表した。特殊詐欺グループが日本で得た金を人民元に替える
解説
皆さんは「地下銀行」という言葉を聞いたことがありますか?名前からしてちょっと怪しい響きですが、これは文字通り、国の許可を得ずに、こっそりと海外へのお金のやり取りを仲介するサービスのことです。
今回、警視庁が逮捕したのは、まさにこの「地下銀行」を運営していたとされる中国籍の2人の容疑者です。彼らは、日本の円を中国の人民元に、あるいはその逆へと、銀行を通さずに両替し、送金する手助けをしていた疑いが持たれています。通常の銀行であれば、両替や送金には国からの許可が必要で、マネーロンダリング(資金洗浄)を防ぐための厳しいチェック体制が義務付けられています。しかし、地下銀行はこうしたルールを無視して運営されるため、犯罪で得たお金が動きやすい温床となってしまうのです。
今回の事件では、特殊詐欺グループが日本でだまし取ったお金を、この地下銀行を使って人民元に換え、中国へと送っていたと見られています。つまり、地下銀行は犯罪グループにとって、自分たちの足跡を消し、お金を安全に海外へ持ち出すための「抜け道」として利用されていたわけです。銀行を通せば、誰が、いつ、どこへ、いくら送ったかという記録が残りますが、地下銀行ではそうした記録が残りにくく、捜査の手が及びにくいのが実情です。
では、なぜこのような地下銀行が存在するのでしょうか。一つには、正規の銀行を通した海外送金には手数料がかかり、時間もかかる場合があります。また、送金できる金額に上限があったり、本人確認が厳しかったりすることもあります。そうした正規のサービスが利用しにくい、あるいは利用したくない人たちが、非合法な手段に頼ってしまうという背景があるのです。特に、海外に暮らす外国人の方々が、自国へ少額の送金を頻繁に行う際など、手軽さを求めて利用してしまうケースも少なくありません。しかし、その手軽さの裏には、犯罪に加担してしまうリスクが潜んでいます。
この問題は、単に「無許可で両替した」というだけでなく、国際的な犯罪組織の資金の流れを助長するという点で、非常に深刻な問題です。日本で発生した詐欺事件の被害金が、地下銀行を通じて海外に流れてしまえば、そのお金を取り戻すことは極めて困難になります。私たちは、こうした非正規の金融サービスが、どのようなリスクをはらんでいるのかを理解し、決して利用しないように注意する必要があります。
関連データ
今後の予測
今回の事件を受けて、警察当局は地下銀行の取り締まりをさらに強化していくと予想されます。特に、国際的な組織犯罪グループと連携していると見られる地下銀行に対しては、情報共有や国際協力も視野に入れた捜査が進むでしょう。逮捕された容疑者たちの供述や押収された証拠から、さらに多くの関連する犯罪や人物が明らかになる可能性もあります。
一方で、地下銀行を利用する背景にあるニーズ、例えば、正規の金融サービスが利用しにくい人々へのサポート体制の強化も課題となるかもしれません。海外送金の手軽さや手数料の安さを求める声がある以上、合法的な枠組みの中で、より利用しやすいサービスが提供されることが、結果的に地下銀行の利用を抑制する効果も生む可能性があります。
また、テクノロジーの進化により、暗号資産(仮想通貨)を使った送金など、新たな資金移動の手段も登場しています。これらの新しい技術が、どのように地下銀行のような非合法な取引に利用されるか、あるいは対策に活用されるかという点も、今後の動向を左右する重要な要素となるでしょう。いずれにせよ、国際的な金融犯罪対策は、より複雑化し、多角的なアプローチが求められることになりそうです。
ニュースタイムライン
2026年6月17日
「地下銀行」運営容疑で逮捕 不法滞在→詐欺G、時代で変わる利用者朝日新聞デジタル
2026年6月17日
地下銀行運営で詐欺の被害金を資金洗浄か 2人逮捕 警視庁NHK 社会
2026年6月17日
特殊詐欺被害金を人民元にマネロン疑い 中国籍の男ら逮捕 地下銀行グループか 警視庁産経新聞
参考引用
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