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海外2026/6/21 5:53:00
EU復帰求めデモ行進 英離脱決定10年、ロンドン中心部

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EU復帰求めデモ行進 英離脱決定10年、ロンドン中心部

出典: 時事通信 (原典を開く)

ニュース概要

【ロンドン時事】英国が欧州連合(EU)から離脱する「ブレグジット」を決定した国民投票から23日で10年となるのを前に、EU復帰を求める市民らが20日、ロンドン中心部をデモ行進した。参加者らは、生活水準が悪化したほか移動や就労、勉学の機会が失われたなどと訴え、再加盟交渉を行うよう政権に求めた。

解説

イギリスがEU(ヨーロッパ連合)から離れることを決めた「ブレグジット」の国民投票から、まもなく10年が経とうとしています。この大きな決断から10年を前に、ロンドンの街では「やっぱりEUに戻りたい!」と願う市民たちがデモ行進を行いました。

彼らが訴えているのは、「ブレグジットのせいで、私たちの暮らしが前より悪くなった」という切実な声です。具体的には、生活の質が落ちたこと、そしてEU加盟国への旅行や仕事、留学といった機会が減ってしまったことを挙げています。

そもそも、なぜイギリスはEUを離れることを選んだのでしょうか?2016年の国民投票では、「イギリスの法律はイギリスで決めるべきだ」「移民の流入を制限したい」「EUに払うお金を国内で使いたい」といった意見が強く、国民の多くが離脱に賛成しました。当時のイギリスは、EUという大きな経済圏の一員であることのメリットを享受する一方で、共通のルールや方針に縛られることへの不満も高まっていたのです。

しかし、実際に離脱してみると、話はそう単純ではありませんでした。EUはイギリスにとって最大の貿易相手であり、人の移動も自由でした。離脱によって、EUとの間の貿易には新たな関税や手続きが必要になり、企業は大きな負担を強いられました。また、EU市民がイギリスで働くことや、イギリス人がEU圏で働くことにも制限がかかり、特に医療や農業といった分野では人手不足が深刻化しました。さらに、金融街シティの国際的な地位にも影響が出たと指摘されています。

もちろん、離脱派の人々が描いた「自由なイギリス」という理想もありました。EUの規制から解放され、独自の貿易協定を世界各国と結ぶことで、経済成長を加速できるという期待です。しかし、これまでのところ、そのメリットがデメリットを上回っているとは言い難い状況です。

今回のデモは、ブレグジットがもたらした複雑な現実と、それに伴う人々の不満が根強く存在していることを示しています。政治家たちは、この10年間の経験をどう受け止め、今後のイギリスの進路をどう描くのか、難しい選択を迫られています。

関連データ

国民投票の投票率
72.2%
出典:英国選挙管理委員会(2016年)
離脱賛成票の割合
51.9%
出典:英国選挙管理委員会(2016年)
英国のEU離脱日
2020年1月31日
出典:英国政府
2023年の英国のGDP成長率
0.1%
出典:英国国家統計局

今後の予測

今後のイギリスのEUとの関係は、いくつかのシナリオが考えられます。

**シナリオ1:現状維持と部分的な関係改善** 最も可能性が高いのは、現行の貿易協定を維持しつつ、特定の分野(例えば、科学研究や学生交流)でEUとの協力関係を強化していく方向です。完全なEU復帰は、政治的なハードルが非常に高く、国内の意見も二分されているため、当面は難しいでしょう。しかし、経済的なメリットを追求するため、貿易手続きの簡素化や、特定の専門職の移動に関する協定などが結ばれる可能性はあります。

**シナリオ2:EU復帰への動きの加速(ただし長期的な視点)** もし今後、ブレグジットによる経済的・社会的デメリットがさらに顕著になり、国民の不満が爆発的に高まれば、EU復帰を求める声はさらに大きくなるかもしれません。しかし、EU側にもイギリスの再加盟を受け入れるための条件があり、通貨ユーロの導入やシェンゲン協定への参加など、イギリスにとっては受け入れがたい要求が出てくる可能性もあります。これは非常に長い時間を要するプロセスとなるでしょう。

**シナリオ3:EUとの距離の維持と新たな貿易関係の模索** EUとの関係をこれ以上深めず、むしろ米国やアジア諸国など、EU以外の国々との貿易関係をさらに強化していく道を選ぶ可能性もあります。これは、ブレグジットの本来の目的である「自由な貿易国家」としての道を追求する形ですが、EUという巨大な市場を離れて、どれほどの経済的恩恵を得られるかは不透明です。

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参考引用

生活水準が悪化したほか移動や就労、勉学の機会が失われたなどと訴え、再加盟交渉を行うよう政権に求めた。

時事通信
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