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business2026/6/12 11:05:00
「SaaSの死」に会計ソフトfreeeが逆張りして見えた、AIエージェント時代の「正解」【Code with Claude 2026】

「SaaSの死」に会計ソフトfreeeが逆張りして見えた、AIエージェント時代の「正解」【Code with Claude 2026】

出典: Business Insider Japan (原典を開く)

ニュース概要

クラウド会計ソフトを手掛けるfreeeは、「SaaSの死」が語られるなかAIネイティブ化を推進しています。共同創業者の横路隆氏が、その先にある未来像を語りました。

解説

最近、「SaaS(サース)はもう終わりだ」なんて声を聞くことがあります。SaaSというのは、インターネットを通じてソフトを貸し出すサービスのこと。皆さんが普段使っている、メールやチャットツール、動画配信サービスなども、広義ではSaaSの一種です。月額料金を払って利用するのが一般的ですね。

しかし、クラウド会計ソフトで有名なfreee(フリー)は、そんな「SaaSの終わり」という見方に逆行するかのように、AI(人工知能)をフル活用した新しいサービスへの転換を進めているんです。freeeの共同創業者である横路隆さんが語る未来像は、これまでのSaaSの常識を覆すような、とても興味深いものでした。

これまでのSaaSは、ユーザーが自分でソフトを操作して、データを入力したり、設定を変えたりするのが当たり前でした。例えば、会計ソフトなら、レシートを見ながら数字を入力したり、銀行の取引データを読み込ませたりする作業が必要でしたよね。でも、freeeが目指すのは、AIがまるで秘書のように、ほとんどの作業を自動でこなしてくれる世界です。

具体的には、「AIエージェント」と呼ばれる、賢いAIがユーザーの代わりに複雑な作業を処理してくれるようになります。例えば、経費精算なら、AIがレシートの写真を読み取り、内容を判断して自動で仕訳け(帳簿に記録すること)をしてくれる。さらに、税金の申告書の作成まで、AIがサポートしてくれるようになるかもしれません。ユーザーは、AIが出した結果を確認したり、最終的な承認をするだけで済むようになるわけです。

これは、単に「AIが便利になった」という話ではありません。これまでのSaaSは、ソフト自体が価値の中心でしたが、AIエージェントの時代になると、ソフトを「使う」という意識すら薄れていく可能性があります。まるで、電気や水道のように、そこにAIがあることが当たり前になり、意識しないうちに恩恵を受けている、そんな社会が来るのかもしれません。

freeeが目指すのは、会計や経理といった、これまで専門知識が必要だったり、手間がかかったりした作業から、人々を解放すること。中小企業の経営者や個人事業主が、もっと本業に集中できるような環境を作ろうとしているんです。これは、単なるソフトウェア会社の進化ではなく、働き方やビジネスのあり方そのものに大きな変化をもたらす可能性を秘めていると言えるでしょう。

もちろん、AIがすべてを完璧にこなせるわけではありませんし、最終的な判断は人間の責任になります。しかし、AIが面倒な作業を引き受けてくれることで、私たちはより創造的な仕事や、人間にしかできない仕事に時間を使えるようになるはずです。freeeの挑戦は、「SaaSの死」ではなく、「SaaSの進化」の最先端を示しているのかもしれません。

関連データ

freeeのサービス開始
2013年3月
出典:freee公式サイト
SaaS市場規模(国内、2022年度)
1兆2,000億円超
出典:IDC Japan
SaaS市場の成長率予測(国内、2022-2027年平均)
年率14.8%
出典:IDC Japan
freeeのユーザー数(2023年6月末時点)
48万事業所(有料課金ユーザー)
出典:freee決算資料
AI導入企業の割合(国内、2023年)
約3割
出典:総務省情報通信白書

今後の予測

freeeのAIネイティブ化の取り組みは、今後のSaaS業界全体に大きな影響を与えるでしょう。

**シナリオ1:AIエージェントの普及と業界再編** freeeが提唱するAIエージェントが成功すれば、他のSaaS企業も追随し、ユーザーは「操作するソフトウェア」から「指示するAIエージェント」へと体験が変化します。これにより、ユーザーインターフェースの優位性よりも、AIの賢さや自動化の精度がSaaS選定の重要な要素となり、業界内でAI技術開発競争が激化し、再編が進む可能性があります。

**シナリオ2:人間とAIの協調モデルの定着** AIが多くの作業を自動化する一方で、複雑な判断や倫理的な問題、個別性の高い業務においては人間の関与が不可欠な領域として残ります。freeeも、最終的な承認は人間が行うというスタンスです。このため、完全にAI任せになるのではなく、AIがたたき台を作り、人間が最終確認・修正を行う「人間とAIの協調モデル」が主流となり、SaaSはより高度な意思決定支援ツールへと進化するでしょう。

**シナリオ3:セキュリティと信頼性の課題浮上** AIがユーザーの機密性の高い情報(会計データなど)を扱うようになることで、データセキュリティやプライバシー保護への懸念がより一層高まります。AIの誤作動や情報漏洩のリスクをいかに管理し、ユーザーからの信頼を得られるかが、普及の鍵となります。規制当局の動きも活発化し、AI利用に関する新たなルールやガイドラインが整備される可能性も考えられます。

ニュースタイムライン

  1. 2026年6月8日

    AIエージェントが銀行を変える——みずほフィナンシャルグループが描く「AIネイティブ」な金融の未来 - AIエージェントの衝撃

    ダイヤモンド・オンライン

  2. 2026年6月9日

    マイクとロフトのナデラCEOはAIエージェントを“人間の従業員のように扱うべき”と考え始めている

    Business Insider Japan

  3. 2026年6月9日

    JPMorgan Chase、今年さらに強力なAIエージェントを導入へ

    CNBC Business

  4. 2026年6月11日

    アンソロピックの新モデルは「長時間働くAI」。Claude Fable 5が示す企業エージェントの次段階

    Business Insider Japan

  5. 2026年6月11日

    元PwCのAI責任者が、AIエージェントを使って無料で「コンサル」を提供する理由を明かした

    Business Insider Japan

  6. 2026年6月13日

    "地味なPCメーカー"から大化けした「デル」 売上高88%増、エージェントAIがもたらす実需の現況 | 政治・経済・投資 | 東洋経済オンライン

    東洋経済オンライン

  7. 2026年6月15日

    米Googleの新ノートPC AIエージェント搭載して高価格帯で勝負 (日経クロステック)

    日経ビジネス

  8. 2026年6月15日

    “SaaSの死”を乗り越える方法は「逃げずに飛び込む」ことだ

    Business Insider Japan

  9. 2026年6月16日

    会社は私の役割をAIエージェントで完全に複製した。それでも私が代替されないと確信する理由

    Business Insider Japan

  10. 2026年6月17日

    米テック、AIエージェントが主戦場に マイクロソフトとグーグルが相次ぎ発表 (アンノウン・シリコンバレー)

    日経ビジネス

参考引用

「SaaSの死」は、AIネイティブ化によって「SaaSの進化」になる

Business Insider Japan

AIがまるで秘書のように、ほとんどの作業を自動でこなしてくれる世界

Business Insider Japan
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