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アメリカ上院、イラン軍事作戦を制限する決議 トランプ大統領に不満、一定の歯止め狙う
出典: 時事通信 (原典を開く)
ニュース概要
【ワシントン時事】米上院は23日、米国の対イラン軍事作戦を巡り、議会承認がない限りさらなる軍事行動を認めないとする決議案を賛成多数で可決した。下院も今月3日、同様の決議案を可決しており、トランプ大統領に対する不満が議会内で高まっていることが改めて示された。
解説
アメリカで、大統領が勝手に軍事行動を起こせないようにしよう、という動きが強まっています。先日、アメリカの上院で「議会のOKなしに、イランへの軍事作戦をこれ以上進めてはいけない」という決まりごと(決議案)が、多くの賛成を得て通りました。実は、これと似たような決まりごとは、すでに下院でも通っています。つまり、アメリカの議会全体として、「トランプ大統領、ちょっと待ってよ!」という声が大きくなっている、というわけです。
なぜ、こんなことが起きているのでしょうか? 背景には、アメリカとイランの関係が緊迫していることがあります。特に、イラン革命防衛隊の精鋭部隊「コッズ部隊」のソレイマニ司令官が、アメリカ軍に殺害された事件が大きなきっかけとなりました。この一件で、アメリカ国内では「大統領の一存で、もっと大きな戦争に巻き込まれるのではないか?」という不安の声が広がったのです。
アメリカでは、憲法で「宣戦布告は議会が行う」と定められています。しかし、過去には大統領が議会の承認を得ずに軍事行動を起こしたケースもありました。今回の決議案は、こうした過去の経緯を踏まえ、「軍事力を使う、使わないの大きな判断は、国民の代表である議会が決めるべきだ」という議会の意思表示と言えます。トランプ大統領は「議会の承認なしでも軍事行動を起こせる」という立場をとることが多いのですが、今回の決議は、そうした大統領の権限に一定のブレーキをかけようとする狙いがあるのです。
この決議が、法的な拘束力を持つわけではありません。つまり、大統領がこの決議を無視して軍事行動を起こすことも理論上は可能です。しかし、議会がこれだけ強く反対の意思を示したことは、大統領にとっても無視できない圧力となるでしょう。今後のアメリカの外交・安全保障政策に、どのような影響が出てくるのか注目されます。
今後の予測
今回の決議案可決は、アメリカ議会が「大統領による一方的な軍事行動」に対して、これまで以上に強い警戒感を持っていることを示しています。今後、トランプ政権がイランに対して強硬な姿勢を維持した場合、議会との対立がさらに深まる可能性があります。具体的には、議会が予算の承認を渋ったり、追加の制裁措置を検討したりするなど、政権の行動を制限しようとする動きが活発化するかもしれません。一方で、トランプ大統領が議会の意向をある程度汲み取り、軍事的な緊張緩和に舵を切るシナリオも考えられます。特に、大統領選挙を控えていることを考えると、議会との全面的な対立は避けたいと考える可能性もあります。そうなれば、外交的な解決策を模索する動きが強まるかもしれません。しかし、イラン側の出方次第では、状況は一変する可能性も十分にあります。議会の承認を得ないまま、限定的な軍事行動が実行されるリスクもゼロではありません。いずれにせよ、アメリカ国内の政治状況と、中東情勢の行方が、今後のアメリカの対イラン政策を大きく左右することになるでしょう。
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“アメリカ上院、イラン軍事作戦を制限する決議
― 時事通信
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