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スターマー首相辞任が映す英国の右傾化 EU離脱でも移民減らず、不信深まる (菅野泰夫のズームイン・ズームアウト)
出典: 日経ビジネス (原典を開く)
ニュース概要
2016年6月23日、英国は国民投票で欧州連合(EU)離脱を決めた。あれからちょうど10年を前に、スターマー首相が辞任を表明した。移民は減らず、生活は豊かにならず。「主権回復」をうたったブレグジットは、英国の右傾化を加速させた。
解説
2016年6月23日、イギリス国民は国民投票で「EU(欧州連合)から離脱する」という決断を下しました。これは、イギリスがEUという大きなグループから、自分たちだけでやっていく道を選んだということ。あれからちょうど10年という節目を前に、当時の中心人物の一人であるスターマー首相が辞任を表明したというニュースです。
なぜ、このようなことになったのでしょうか。EU離脱の決め手となったのは、「イギリスの主権を取り戻す」という考え方でした。EUという枠組みから出ることで、自分たちのルールを自分たちで決め、国のあり方をより良くしよう、という期待があったのです。特に、移民の数を制限し、国内の雇用を守ることで、国民の生活が豊かになるという声がありました。
しかし、現実はどうだったのでしょうか。EUを離脱しても、移民の数は減らず、期待していたほど国民の生活が豊かになることもなかった、と記事は伝えています。むしろ、EU離脱という大きな変化が、イギリス国内の「右傾化」、つまり、より保守的で自国第一主義的な考え方を強める流れを加速させてしまったようです。国民は、EU離脱によって状況が良くなるどころか、不信感を募らせてしまったのかもしれません。
EU離脱は、イギリスにとって大きな転換点となりました。しかし、その後の社会や経済に、国民が期待したような良い変化がすぐには現れず、むしろ国内の分断や不満を深める結果になったとすれば、それは非常に残念なことです。スターマー首相の辞任は、こうしたEU離脱後のイギリスが抱える複雑な状況を象徴していると言えるでしょう。国民が抱いた期待と、現実とのギャップが、政治にも影響を与えているようです。
今後の予測
スターマー首相の辞任は、イギリスの政治にさらなる不確実性をもたらす可能性があります。EU離脱後のイギリスが、国民の期待に応えられない状況が続くようであれば、右傾化の流れはさらに強まるかもしれません。そうなると、EUとの関係もより複雑になり、経済的な影響も避けられないでしょう。一方で、国民がEU離脱の現実を冷静に受け止め、新たな方向性を模索する動きが出てくる可能性もあります。移民問題や経済再生に向けて、より現実的で包括的な政策が求められるようになるかもしれません。しかし、長年続いたEU離脱の議論によって国民の間に生まれた不信感や分断を乗り越えるのは容易ではなく、政治の安定を取り戻すまでには時間がかかると考えられます。
ニュースタイムライン
2026年6月8日
スターマー首相、アップルとグーグルに児童ヌード画像のブロックを要求BBC Business
2026年6月14日
スターマー氏、16歳未満のSNS利用禁止「オーストラリア・プラス」案を発表へThe Guardian Business
2026年6月15日
スターマー党首、ロシアへの追加制裁とウクライナへの原子力エネルギー支援を約束The Guardian Business
2026年6月22日
キア・スターマーの経済的遺産――チャートで見るThe Guardian Business
2026年6月23日
スターマー英首相が辞任 ライバル登場で「延命」断念、二大政党の終焉迫る (欧州コンパス)日経ビジネス
参考引用
“スターマー首相が辞任を表明
― 日経ビジネス
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