
日経平均6万7000円の陰で株価5.8倍!日本経済の「希望の星」になる企業の名前 - 今週のキーワード 真壁昭夫
ニュース概要
日経平均株価が一時初の6万7000円台に伸びた。世界的にAIや半導体関連の株が好調なことが背景だ。6月1日、ソフトバンクグループの時価総額が48兆円に達し、トヨタ自動車を上回り日本トップとなった。わが国経済は長く自動車が牽引してきたが、半導体分野は同じくらい成長産業として復活できる余地が大きい。中でも注目は、株価上昇率トップ級のキオクシアだ。同社の強みと弱みを分析する。
解説
日本の株式市場が大きく盛り上がっています。日経平均株価が初めて6万7000円を超えたという出来事は、日本経済の回復を象徴するニュースとして受け止められています。
この背景にあるのは、世界中で人工知能(AI)や半導体への関心が急速に高まっていることです。スマートフォンから自動運転車まで、あらゆる製品にAIが組み込まれる時代がやってきており、それを支える半導体産業が急成長しているわけです。
特に注目されているのは、企業の価値を示す時価総額の変化です。長年、日本経済を支えてきたトヨタ自動車から、ソフトバンクグループがトップの座を奪いました。ソフトバンクグループは通信事業だけでなく、投資会社として多くのテクノロジー企業を傘下に持つため、AI時代の波に乗ることができたと考えられます。
日本経済は1990年代から2010年代にかけて、自動車産業がけん引役でした。しかし今、半導体産業も成長産業として復活する大きなチャンスを迎えています。その中でも特に成長率が高い企業がキオクシアです。この企業は、スマートフォンやデータセンターに使われるメモリー半導体を製造しており、世界的なデータ需要の増加とAIブームの恩恵を受けています。株価が5.8倍に上昇したというのは、市場がこの企業の成長性を高く評価していることを示しています。
関連データ
今後の予測
今後のシナリオは複数考えられます。
【楽観的見通し】半導体需要が今後も拡大し続けた場合、キオクシアなどの国内メーカーはさらに成長する可能性があります。特にAIやクラウドサービスの普及で、データを保存するメモリーの需要は急増すると予想されます。
【課題のシナリオ】一方で、韓国やアメリカなどの海外競合企業も同じ成長産業に力を入れています。国際競争が激化する中で、技術開発や投資に遅れれば、日本企業の優位性が失われる可能性も考えられます。また、世界経済の不況が来れば、需要も落ち込みます。
【バランス的見通し】現在の株価上昇が一時的なAIブームによるものか、持続的な成長につながるのかは、今後1~2年の企業業績が示すことになります。投資家は高い期待値を半導体企業に抱いており、期待通りの利益が出なければ、株価が調整される可能性も視野に入れておく必要があります。
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