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エンタメ2026/6/7 1:59:51
『Backrooms』がA24史上最高興行収入を記録、『マーティ・シュプリーム』を抜く

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『Backrooms』がA24史上最高興行収入を記録、『マーティ・シュプリーム』を抜く

出典: Deadline (原典を開く)

ニュース概要(出典記事の要点)

インディペンデント系映画配給大手のA24が、バイラル発祥のホラー映画『Backrooms』の興行成績で新たなマイルストーンを達成する見込みとなった。同作品は週末までにA24史上最高の興行収入を記録する可能性が高く、昨年夏に公開されたティモシー・シャラメ主演『マーティ・シュプリーム…

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解説

インターネット文化から生まれた映画が、独立系映画配給の大手企業による歴史を塗り替えている。A24という会社が配給する『Backrooms』が、同社の過去最高興行収入を記録する見込みになったというニュースだ。

『Backrooms』とは、インターネット上で創作されたホラーフィクション「バックルームス」を映画化した作品。もともとはSNSやネット掲示板で読者が創作を重ねていった創作世界で、不気味な空間の中で人間が逃げ惑うという設定が特徴だ。こうした「ネットネイティブ」な物語が、実在の映画館で大勢の観客を集める時代が来たということである。

これまでA24の興行記録は、ティモシー・シャラメが主演した『マーティ・シュプリーム』が保有していた。1億9,120万ドル(日本円にして約280億円)という金額だ。『Backrooms』はこの記録を上回る見通しで、わずか1年未満という短期間で同じ企業の記録が更新されることになる。

A24という企業の成長を理解するには、映画業界の変化を知る必要がある。かつて映画配給は大手ハリウッドスタジオの独占領域だったが、21世紀に入ってから独立系配給会社の力が増してきた。A24はそうした独立系の中でも特に存在感を強めてきた企業で、個性的で低予算の映画から、時には大型予算の作品まで、幅広い映画を扱うようになっている。

このニュースが興味深い理由は、映画のネタ元にある。従来、映画化される作品の多くは既存の小説や漫画、あるいは有名な歴史上の人物だった。ところが『Backrooms』のようにインターネット上の創作文化から映画化される例が増え、それが成功するケースも増えているのだ。つまり、映画そのものの「入り口」が多様化しているということである。

A24の戦略をみると、こうした新しい文化現象をいち早くキャッチして映画化する嗅覚の良さが目立つ。大手スタジオは既存の知的財産(IPと呼ばれるもの)を活用することに注力しているが、A24はむしろ新しい流行や文化を積極的に映画化することで、若い世代の観客を獲得している。

もう一つ注目すべき点は、この成功がコロナ禍以後の映画館への関心の高まりを示しているという側面だ。ストリーミング配信サービスの普及で「映画は家で観るもの」という価値観が広がっているが、それでも映画館に足を運ぶ観客は存在し、その観客層の好みが大手ハリウッドとは異なる可能性を示唆している。

関連データ

『Backrooms』がA24史上最高興行収入を更新予定
1億9,120万ドル超(『マーティ・シュプリーム』従来記録を上回る)
出典:Deadline
A24の記録更新期間
1年未満での2度の最高記録達成
出典:Deadline
『Backrooms』の題材
インターネット発祥のホラーフィクション「バックルームス」
出典:Deadline
『マーティ・シュプリーム』公開時期
昨年夏(前記録保有作品)
出典:Deadline

今後の予測

今後のシナリオは複数想定できる。

【シナリオ1:インディーズの成長加速】A24のような独立系配給会社がさらに存在感を強めることになる可能性がある。大手ハリウッドスタジオが既存IP頼みになる中、新しい文化現象を映画化する企業が若年層の支持を集め、映画業界全体の競争構造が変わる可能性だ。

【シナリオ2:ネットネイティブ作品の増加】インターネット上の創作文化から映画化される事例がさらに増えるかもしれない。『Backrooms』の成功で投資家や製作関係者が着目し、他のネット発祥フィクションも映画化されるようになるだろう。

【シナリオ3:大手による吸収再編】A24の成功を見た大手ハリウッドスタジオが、同社を買収したり、類似の戦略を取り始めたりする可能性もある。すでに一部の大手は独立系企業への投資を増やしている。

どのシナリオが現実になるにせよ、映画業界において「ネット文化をいかに映画化するか」という問いが、今後の重要なテーマになることは確実である。

ニュースタイムライン

  1. 2026年5月29日

    『Backrooms』はクリーピーパスタ映画のカルボナーラである

    Rolling Stone

  2. 2026年5月30日

    『Backrooms』がA24記録を更新、8000万ドル以上のオープニング、『Obsession』が3週目でボックスオフィス史上に名を刻む

    The Hollywood Reporter

  3. 2026年5月30日

    『Backrooms』と『Obsession』の衝撃的な成功はハリウッドへの警告:常識外の発想が必要

    Variety

  4. 2026年5月31日

    『Backrooms』が1億1,800万ドルの世界規模の初週公開でA24として過去最高を達成

    Deadline

  5. 2026年6月2日

    映画「Backrooms」日本公開が決定、全米で大ヒット中 A24が贈る新世代の空間ホラー

    映画ナタリー

  6. 2026年6月2日

    『Backrooms』、R指定ホラー映画としては6月中最高の月曜日を記録、$7.6M以上獲得 - ボックスオフィス

    Deadline

  7. 2026年6月4日

    YouTube発ホラー『Backrooms』興収1億ドル突破へ!A24最大ヒット誕生、20歳監督が切り開く“ポスト・ハリウッド”(The Hollywood Reporter Japan)

    Yahoo!ニュース エンタメ

  8. 2026年6月6日

    スピルバーグがホラー映画『Obsession』『Backrooms』の興行成功を称賛

    Deadline

  9. 2026年6月6日

    『バックルームズ』がA24史上最高興収映画に、ティモシー・シャラメの『マーティ・シュプリーム』を抜く

    Deadline

  10. 2026年6月19日

    「Obsession」が3億ドル超えの世界興行収入を記録、マンダとベビーヨーダは「The Backrooms」で全米興収が伸び悩む – ボックスオフィス

    Deadline

参考引用

A24は同スタジオ史上最高の興行収入を達成見込み

Deadline
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