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business2026/6/22 5:30:00
【無料公開】フォルクスワーゲン撃沈でもボッシュ・コンチは躍進!独メガサプライヤーが自動車メーカーを陰で操れる理由、日本のケイレツとは大違い - 限定無料公開!Diamond Premium 製造業 セレクション

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出典: ダイヤモンド・オンライン (原典を開く)

ニュース概要

独自動車大手のフォルクスワーゲンが大規模なリストラに追い込まれる一方、独自動車部品大手のボッシュは快走を続けている。その理由は、自動車メーカーに唯々諾々と従うばかりでない独自の戦略と、ビジネスモデルの転換にあった。また、米テスラや中国BYDなど大手EVメーカーは部品の内製化を進め、サプライヤーの存在感が薄れている。そうした中、日系自動車部品メーカーは生き残ることができるのか。

解説

ドイツの自動車産業に今、大きな変化の波が押し寄せています。自動車メーカーの代表格であるフォルクスワーゲンが大規模な人員削減を余儀なくされる一方で、自動車部品メーカーのボッシュやコンチネンタルといった「メガサプライヤー」と呼ばれる企業群は、むしろ業績を伸ばしているという、なんとも興味深い現象が起きているのです。

一体なぜこのような逆転現象が起きているのでしょうか?

日本の自動車業界では、トヨタを筆頭に、完成車メーカーが部品メーカーを系列企業として抱え込み、部品メーカーは完成車メーカーの指示に従って部品を供給するという「ケイレツ」と呼ばれる独特の仕組みが長く続いてきました。しかし、ドイツの部品メーカーは、この日本のケイレツとは一線を画しています。彼らは単なる下請けではなく、自ら技術開発を積極的に行い、特定の自動車メーカーに依存せずに複数のメーカーに部品を供給する「独立系」としての強い立場を築いてきたのです。

さらに、彼らの強みは、単に優れた部品を作るだけにとどまりません。自動車が「走るコンピューター」へと進化する中で、ボッシュのような企業は、エンジン制御システムや自動運転技術、コネクテッドカー(つながる車)のソフトウェアなど、車の頭脳となる部分の開発にも深く関わっています。つまり、彼らは単なる「モノ」を供給するだけでなく、「ソリューション」を提供することで、自動車メーカーにとってなくてはならない存在になっているわけです。

しかし、この流れに逆行する動きも出ています。米国のテスラや中国のBYDといった新しいEV(電気自動車)メーカーは、主要な部品を自社で開発・生産する「内製化」を進めています。これは、部品メーカーの介在を減らし、コスト削減や開発スピードアップを図る狙いがあります。もしこの流れが加速すれば、部品メーカーの存在意義が問われることになりかねません。

このような激動の時代に、日本の自動車部品メーカーはどのように生き残っていくのでしょうか? 伝統的なケイレツの枠を超え、独自の技術力や提案力で存在感を示すことが、これまで以上に重要になってくるでしょう。変化の波を乗りこなし、新たな価値を生み出せるかどうかが、彼らの未来を左右するカギとなります。

関連データ

フォルクスワーゲンの人員削減計画
2023年12月に、管理部門を中心に2026年までに最大20%の人員削減を発表。コスト削減額は年間100億ユーロ(約1.6兆円)を目指す。
出典:各社報道
ボッシュの売上高
2023年度の暫定売上高は918億ユーロ(約14.8兆円)で過去最高を更新。自動車関連事業が全体の約6割を占める。
出典:ボッシュ発表
コンチネンタルの売上高
2023年度の暫定売上高は414億ユーロ(約6.7兆円)。自動車部門の売上高は前年比10.7%増。
出典:コンチネンタル発表
EVメーカーの内製化動向
テスラはバッテリーセルやモーター、インフォテインメントシステムなどの主要部品を内製。BYDもバッテリーや半導体、モーターなどを自社生産。
出典:業界分析レポート
日本の自動車部品メーカーのケイレツ比率
主要部品メーカーの売上高に占める特定完成車メーカーへの依存度が依然として高い傾向にある。
出典:経済産業省調査

今後の予測

今後の自動車部品業界は、いくつかのシナリオが考えられます。

一つ目は「メガサプライヤーのさらなる多角化と進化」です。ボッシュやコンチネンタルといった企業は、自動車部品だけでなく、産業技術、消費財、エネルギー・建築技術といった分野にも事業を広げています。自動車産業の変革期にあっても、彼らはAIやソフトウェア開発への投資を加速させ、自動運転やコネクテッドサービスといった領域で、自動車メーカーにとって不可欠なパートナーとしての地位をさらに盤石にするでしょう。特定のメーカーに依存せず、多様な顧客に高度な技術とソリューションを提供することで、収益基盤を安定させる動きが強まるはずです。

二つ目は「EVメーカーの内製化とサプライヤー再編」です。テスラやBYDに代表されるEVメーカーが、主要部品の内製化を推し進めることで、従来の部品メーカーの役割が縮小する可能性があります。この場合、部品メーカーは、内製化が難しい高度な専門技術を持つニッチな分野に特化するか、あるいはEVメーカーとの新たな協業モデルを模索する必要が出てくるでしょう。特に、バッテリーや半導体といったEVの心臓部に関わる技術を持つ企業は、引き続き強い交渉力を持つと考えられます。

三つ目は「日本のケイレツ構造の変革」です。日本の自動車部品メーカーは、これまで培ってきた高い品質と生産技術を強みに、ケイレツの枠を超えてグローバルな顧客を獲得していくことが求められます。特に、環境規制の強化やデジタル化の進展に対応するため、ソフトウェア開発力や新素材、リサイクル技術など、新たな価値創造につながる分野への投資が不可欠となるでしょう。他社との提携やM&Aを通じて、技術ポートフォリオを多様化し、変化の激しい時代に対応できる柔軟な経営体制を築くことが、生き残りの鍵となります。

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参考引用

フォルクスワーゲンが大規模なリストラに追い込まれる一方、独自動車部品大手のボッシュは快走を続けている。

ダイヤモンド・オンライン
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