News in Focus
business2026/7/6 17:00:00
迷惑電話を拒否できない「Rakuten Link」 強化策とユーザーニーズにずれ (日経クロステック)

公式ロゴ / Logos provided by Logo.dev

迷惑電話を拒否できない「Rakuten Link」 強化策とユーザーニーズにずれ (日経クロステック)

出典: 日経ビジネス (原典を開く)

ニュース概要(出典記事の要点)

楽天モバイルが契約者に提供している「Rakuten Link」。無料の国内通話で人気を博しており、最近ではスーパーアプリとして機能を強化しています。一方で、迷惑電話対策機能の導入が進まないなど、電話サービスとしての公共性の追求には消極的です。なぜでしょうか。

※ 上記は出典記事の要約です。本サイト独自の分析・背景解説は下記をご覧ください。

📝
News In Focusの独自解説
本記事は事実をもとに編集部が解説したものです。一次情報は出典をご確認ください。

解説

楽天モバイルが展開する「Rakuten Link」というアプリをご存じでしょうか。このアプリの最大の売りは、国内通話が完全に無料という点です。通常、携帯電話の通話料金は30秒あたり20円程度かかりますが、このアプリを使えばそれがゼロになる。利用者にとって非常に魅力的なサービスで、楽天モバイルの契約獲得の大きな武器になっています。

しかし、ここに大きな問題が隠れています。迷惑電話や詐欺電話への対策機能が、競合他社と比べて大きく遅れているというのです。スマートフォンの標準的な電話アプリには、着信前に迷惑電話の可能性を判定して警告を出す機能や、特定の番号をブロックする機能が当たり前のように備わっています。ところが、Rakuten Linkではこうした機能の整備が進んでいません。

なぜこんなことが起きているのでしょうか。その理由を考えると、楽天モバイルの経営戦略が見えてきます。同社は最近、Rakuten Linkを単なる通話アプリから「スーパーアプリ」へと進化させようとしています。スーパーアプリとは、通話だけでなく、メッセージ、決済、ポイント管理、買い物など、生活に必要な様々な機能を一つのアプリに詰め込んだもの。中国のWeChat(ウェイチャット)などが典型例です。楽天グループの経営層にとっては、この方向性の方が、企業価値の向上につながると考えているのでしょう。

換言すれば、「電話としてどう使いやすいか」という純粋なユーザーニーズよりも、「どうやってアプリの中に留まらせるか」という事業戦略が優先されているということです。迷惑電話対策という地味で、直接的な売上につながりにくい機能開発よりも、便利な機能の追加に経営資源を配分する判断がされているのではないでしょうか。

これは多くの企業が陥りやすい落とし穴です。ユーザーが本当に困っていることと、企業が推し進めたい戦略のズレです。無料通話という強みで顧客を呼び込んでも、日常的に迷惑電話に悩まされていては、サービスへの満足度は下がります。結果として、長期的には他社への乗り換えを招く可能性もあります。電話というのは、スマートフォンの基本機能の一つです。いくらスーパーアプリ化を目指しても、その基盤となる通話機能への信頼が揺らいでは、全体のサービス価値も低下しかねません。

関連データ

Rakuten Linkの特徴
国内通話が無料(通常:30秒20円)。楽天モバイル契約者の主要な利用促進要因
出典:日経ビジネス
現状の機能格差
迷惑電話検出・ブロック機能が競合他社(NTTドコモ・au・SoftBank標準アプリ)に遅れている状況
出典:日経ビジネス
経営方針のシフト
単機能の通話アプリから、決済・ポイント管理・買い物など複数機能を統合した『スーパーアプリ』化へ方向転換
出典:日経ビジネス

今後の予測

今後、楽天モバイルがこのズレに気づくかどうかが重要なターニングポイントになるでしょう。一つのシナリオとしては、ユーザーからの声や競争環境の変化を受けて、迷惑電話対策機能を急速に強化する可能性です。その場合、スーパーアプリ化も並行して進めながら、まずは基本的な電話機能の信頼性を回復させることが戦略となるでしょう。

別のシナリオとしては、楽天がスーパーアプリ化を極める代わりに、迷惑電話対策は別のパートナー企業と連携することで対応する道も考えられます。実際、多くのアプリが外部の迷惑電話判定サービスを組み込んでいます。

最も懸念されるシナリオは、現在の状態が続く場合です。無料通話の魅力で獲得した顧客が、実際の利用時に不便さや不安を感じ、他キャリアへ流出していく。その結果、楽天モバイルの契約数成長が鈍化し、スーパーアプリ化の目論見そのものが揺らぐ可能性もあります。電話という公共性の高いサービスだからこそ、ユーザーの根本的なニーズに応える姿勢がどうしても必要になるのです。

ニュースタイムライン

  1. 2026年6月2日

    LINEヤフー、AIエージェントの新ブランド 1億人超のユーザー基盤が強み (日経クロステック)

    日経ビジネス

  2. 2026年6月8日

    PayPay、問われる海外での成長戦略 5月に上場後初の決算発表 (日経クロステック)

    日経ビジネス

  3. 2026年6月15日

    米Googleの新ノートPC AIエージェント搭載して高価格帯で勝負 (日経クロステック)

    日経ビジネス

  4. 2026年6月22日

    ファミマと楽天がポイント還元で連携 データとAIの活用も視野に (日経クロステック)

    日経ビジネス

参考引用

迷惑電話対策機能の導入が進まないなど、電話サービスとしての公共性の追求には消極的

日経ビジネス
🤖

記事AI質問チャット

PREMIUM

この記事についてAIが質問に答えます。背景・要約・影響まで深堀り。

ログインして利用

🛡️ 読者ファクトチェック0

読者が投稿し、管理者承認後に表示される事実確認情報

まだ承認済みのファクトチェックはありません。

ファクトチェックを投稿するには ログイン が必要です

関連記事

こんな記事も読まれています

コメント (0)

コメント投稿にはログインが必要です。

まだコメントはありません。最初のコメントを書いてみましょう。

この記事について疑問がありますか?

事実誤認や不適切な内容について通報できます (要ログイン)。

異議申し立て・通報