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テラ・クライシス:それでも日本は「レアアース大国」目指す 投資リスク超える意義
出典: 毎日新聞 (原典を開く)
ニュース概要(出典記事の要点)
「日本はレアアース(希土類)に困らない国になっていく。これも安全保障だ」 衆院選さなかの今年2月、高市早苗首相は街頭演説で、日本の経済水域に眠る鉱物資源の潜在力に大きな期待を寄せた。だが「資源大国」へ向けた道のりは容易ではない。
※ 上記は出典記事の要約です。本サイト独自の分析・背景解説は下記をご覧ください。
解説
「日本はレアアース(希土類)に困らない国になっていく。これも安全保障だ」
今年の2月、衆議院選挙のさなか、高市早苗大臣(当時)が街頭演説でこう語りました。その言葉の裏には、日本の周りの海、つまり「日本の経済水域」に眠ると言われる鉱物資源への大きな期待があります。レアアースというのは、スマートフォンや電気自動車(EV)など、現代のハイテク製品に欠かせない特殊な金属のこと。実は、これらのレアアースの多くは、特定の国に偏って産出されており、その供給が不安定になると、私たちの身の回りの製品が作れなくなる…なんてことも起こりかねません。まさに、経済だけでなく「安全保障」にも関わる問題なのです。
そこで日本は、自国の海に眠るレアアースを開発して、「資源大国」になろう!という壮大な計画を進めようとしています。もしこれが成功すれば、海外からの輸入に頼らずに済むようになり、安定した供給が期待できます。これは、国の経済や産業を守る上で、とても大きな意味を持つことだと言えるでしょう。
しかし、そう簡単にはいかないのが現実です。海に眠る資源を掘り出すというのは、陸上で鉱山を開発するのとは比べ物にならないくらい大変なこと。深くて暗い海の底から、大量の海水や泥と一緒に、目当ての鉱物を探し出し、それを分離・精製する技術は、まだ確立されていません。さらに、開発には莫大な費用がかかることが予想されます。もし、掘り出したとしても、そのコストに見合うだけの量が採れるのか、技術的に可能のか、といった多くの「リスク」が伴います。それでも、国は「資源大国」を目指すというのです。その背景には、単に経済的な利益だけでなく、将来的な供給不安への備え、という戦略的な狙いがあると考えられます。
今後の予測
日本の経済水域に眠るレアアース開発は、成功すれば大きなメリットがある一方で、技術的・経済的なハードルが非常に高いのが現状です。
まず、技術的な側面では、深海での鉱物採掘や、採掘した鉱物からレアアースを効率的に分離・精製する技術の開発が不可欠です。これらの技術はまだ研究段階であり、実用化には時間がかかると見られています。もし、これらの技術開発が遅々として進まなければ、計画そのものが頓挫する可能性も考えられます。
経済的な側面では、開発にかかる莫大なコストと、採算が取れるかどうかが大きな課題です。世界的なレアアースの価格変動リスクも無視できません。もし、開発コストが価格を上回ってしまえば、経済的なメリットは得られません。このため、国からの補助金や、民間企業との連携によるリスク分散が鍵となるでしょう。
一方で、国際情勢の不安定化や、特定の国への資源依存リスクが高まるようであれば、たとえコストが高くても、国内での資源確保の意義は増すと考えられます。そうなれば、政府は開発を強力に後押しするでしょう。しかし、環境への影響なども考慮する必要があり、慎重な議論が求められます。最終的には、技術開発の進展、国際情勢、そして経済的な採算性のバランスを見ながら、計画が進められていくことになると予測されます。
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参考引用
“「日本はレアアース(希土類)に困らない国になっていく。これも安全保障だ」
― 毎日新聞
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