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ミズノ、30競技の技術を「混ぜる」開発拠点 ビヨンドマックス発のゴルフクラブ生む (ミズノ、「転用」の経営で復活)
出典: 日経ビジネス (原典を開く)
ニュース概要
近年、売上高が4期連続で過去最高を更新するなど、業績が好調なミズノ。だがかつての同社はヒット商品を生み出せず、業績も低迷していた。ミズノ復活の大きなエンジンになったのが、2022年に本社横に設立した研究施設「ミズノエンジン」だ。
解説
スポーツ用品メーカーのミズノが経営改革に成功しています。かつては新しい商品を作れず苦しんでいましたが、最近4年連続で売上の記録を更新するほど回復しました。
その復活の鍵となったのが、2022年に本社の隣に作った「ミズノエンジン」という研究開発の拠点です。ここでの工夫が独特です。通常、野球部門とゴルフ部門など異なるスポーツの開発チームは別々に動きます。しかしミズノエンジンでは、野球やサッカー、陸上など30種類のスポーツに関わる技術者たちが同じ場所で働きます。
こうした環境では、ある競技で使われていた技術が別の競技で応用される機会が生まれます。実際、野球用バットの「ビヨンドマックス」で培った技術が、ゴルフクラブの開発に活かされました。異なる分野の知識や経験が出会い、予想外の新商品が誕生するわけです。
これは「転用」や「越境」と呼ばれる開発戦略です。限られた予算で新しい製品を増やしたい企業にとって、既存の技術を別の用途に活かすことは効率的な手法です。ミズノの事例は、組織の作り方ひとつで創新性が高まることを示しています。
関連データ
今後の予測
今後の展開として、いくつかのシナリオが考えられます。
【楽観シナリオ】異競技技術の融合がさらに進み、他社では思いつかない革新商品が次々と生まれる可能性があります。スポーツ用品業界全体で他社も同様の取り組みを始め、競争が激化するかもしれません。
【慎重シナリオ】一方で、異なる分野の融合が常に成功するとは限りません。技術の流用が裏目に出たり、各競技の専門性が薄れたりするリスクも考えられます。
【長期的視点】いずれにせよ、「ものづくりの現場で人と技術がどう出会うか」が競争力を左右する時代になっていることを示しています。拠点のような物理的環境設計が、企業の革新力を大きく変える事例として注目されます。
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