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テクノロジー2026/6/16 0:00:00
使わなくなったスマホをサーバーに、Google支援で2000台のPixelを再利用

画像: Pixabay

使わなくなったスマホをサーバーに、Google支援で2000台のPixelを再利用

出典: ケータイ Watch (原典を開く)

ニュース概要

カリフォルニア大学サンディエゴ校の研究チームは、Googleの支援を受け、中古のスマートフォンを再利用して低炭素なクラウドコンピューティングプラットフォームを構築する取り組みを進めている。今秋には、2000台のGoogle Pixelを利用したデータセンターが立ち上げられる予定だ。

解説

皆さんの家にも、引き出しの奥で眠っている古いスマートフォンはありませんか?「まだ使えるのにもったいないな」と感じつつも、どうしたらいいか分からず放置している人も少なくないでしょう。そんな「使われなくなったスマホ」に、とんでもないセカンドライフが与えられようとしています。

カリフォルニア大学サンディエゴ校の研究チームが、Googleの支援を受けて進めているのは、まさにその「中古スマホの再活用」プロジェクト。なんと、古いスマートフォンを束ねて、まるで小さなデータセンターのように使うという、驚きのアイデアです。今年の秋には、Google Pixelのスマートフォン2000台を使ったデータセンターが実際に動き出す予定だそうです。

なぜ、わざわざ古いスマホを使うのでしょうか?その背景には、現代社会が抱える大きな課題「環境問題」と「資源の有効活用」があります。

まず、環境への配慮。一般的なデータセンターは、大量の電力を消費し、その熱を冷ますためにもさらに電力を使います。これは二酸化炭素の排出につながり、地球温暖化の一因とされています。ところが、スマートフォンは元々、少ない電力で動くように設計されています。これをデータセンターのように使えば、従来のサーバーよりもずっと少ない電力で情報を処理できる可能性があります。研究チームは、これを「低炭素なクラウドコンピューティングプラットフォーム」と呼んでいます。地球に優しいデータセンター、と考えると分かりやすいでしょう。

次に、資源の有効活用。スマートフォンは、数年で新しいモデルに買い替えられることが多く、まだまだ使えるはずの古い端末が大量に廃棄されています。これには、貴重な金属や部品がたくさん含まれています。これらの資源を捨てずに再利用することは、限りある地球の資源を守る上で非常に重要です。このプロジェクトは、そうした「電子ごみ」を減らすことにも貢献します。

もちろん、古いスマホをただ集めれば良いわけではありません。セキュリティの問題や、バッテリーの劣化、処理能力の限界など、解決すべき課題は山積しています。しかし、Googleのような大手企業が支援していることからも、このアイデアが持つ可能性の大きさがうかがえます。

私たちの生活は、スマートフォンやインターネットなしには考えられません。その裏側で動くデータセンターが、もっと環境に優しく、資源を大切にする形で運用されるようになれば、それは私たち自身の未来にも良い影響を与えるはずです。引き出しの奥で眠るスマホが、いつか世界のどこかで地球のために働いている——そんな未来が、すぐそこまで来ているのかもしれませんね。

関連データ

一般的なスマートフォンの平均寿命
約2.5年
出典:総務省情報通信白書(間接参照)
世界の年間電子ごみ発生量(2019年)
約5,360万トン
出典:国連大学
世界のデータセンター消費電力(2020年)
世界の電力の約1%
出典:国際エネルギー機関(IEA)
Google Pixelの初期モデル発売年
2016年
出典:Google

今後の予測

このプロジェクトが成功すれば、今後のITインフラのあり方に大きな影響を与える可能性があります。

**シナリオ1:低コスト・低環境負荷型データセンターの普及** もしスマホサーバーが安定稼働し、性能面でも実用レベルに達すれば、新興国や中小企業など、大規模なデータセンター投資が難しい場所でも、比較的安価で環境負荷の低いコンピューティングリソースを構築できるようになるかもしれません。これにより、デジタルデバイドの解消や、地域経済の活性化にも貢献する可能性があります。

**シナリオ2:中古スマホ市場の再定義** スマホの再利用価値が明確になることで、中古スマホの買取価格が上昇したり、リサイクルプログラムがさらに充実したりするかもしれません。消費者は、使わなくなったスマホを単なる「ごみ」ではなく、「再利用可能な資源」として意識するようになり、メーカーも製品設計の段階から再利用を考慮するようになる可能性があります。

**シナリオ3:技術的課題の顕在化と限定的な普及** 一方で、セキュリティの脆弱性、バッテリーの寿命、熱問題、ネットワーク遅延など、スマートフォンをサーバーとして使う上での技術的・運用的な課題が顕在化し、普及が限定的になる可能性も考えられます。特定の用途や小規模なシステムにのみ適用される、ニッチな技術として定着するかもしれません。それでも、環境負荷低減への意識は高まり、今後のサーバー技術開発に新たな視点を与えるでしょう。

ニュースタイムライン

  1. 2026年6月16日

    ≪新刊立ち読み≫ 海外からの詐欺電話は「デジポリス」でブロック 「できるfit ずっと使えるGoogle Pixel Gemini対応 10a/10 Pro/10/9a」発売リレーコラム 第2回

    ケータイ Watch

  2. 2026年6月16日

    [ITmedia Mobile] Google、「Android 17」をPixelに配信開始──マルチタスクの「バブル」やAIでの動画生成機能など

    ITmedia 全カテゴリ

  3. 2026年6月17日

    Google、「Android 17」をPixelに配信開始──マルチタスクの「バブル」やAIでの動画生成機能など(ITmedia Mobile)

    Yahoo!ニュース IT

  4. 2026年6月17日

    [ITmedia Mobile] Google、「Wear OS 7」を「Pixel Watch 2」以降に配信開始 リアルタイム情報表示やバッテリー最大10%改善

    ITmedia 全カテゴリ

  5. 2026年6月17日

    Google、「Wear OS 7」を「Pixel Watch 2」以降に配信開始 リアルタイム情報表示やバッテリー最大10%改善(ITmedia Mobile)

    Yahoo!ニュース IT

  6. 2026年6月17日

    Google Pixelに新マルチタスク「バブル」やGemini動画(Impress Watch)

    Yahoo!ニュース IT

  7. 2026年6月17日

    Gemini対応の新しい「Google Home スピーカー」登場 1万6800円で6月26日発売(ITmedia PC USER)

    Yahoo!ニュース IT

  8. 2026年6月17日

    Google、Gemini専用設計の新スマスピ「Google Home スピーカー」を1万6800円で発売へ(ITmedia NEWS)

    Yahoo!ニュース IT

  9. 2026年6月17日

    Geminiと話せる「Google Home スピーカー」が発売。「家を操作するAI」の日本展開は他社より先行(BUSINESS INSIDER JAPAN)

    Yahoo!ニュース IT

  10. 2026年6月17日

    「Google Chrome」にセキュリティ更新、致命的なもの7件を含む33件の脆弱性に対処/Windows環境にv149.0.7827.155/.156が展開中

    窓の杜

参考引用

2000台のGoogle Pixelを利用したデータセンターが立ち上げられる予定

ケータイ Watch
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