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テクノロジー2026/6/17 14:25:00
「Codex」に開発者モード、Chrome DevTools Protocol(CDP)に接続、Webブラウザーが扱う詳細データが活用可能に/リスクにはくれぐれも留意のこと、DOM、CSS、通信状況も取得可能

「Codex」に開発者モード、Chrome DevTools Protocol(CDP)に接続、Webブラウザーが扱う詳細データが活用可能に/リスクにはくれぐれも留意のこと、DOM、CSS、通信状況も取得可能

出典: 窓の杜 (原典を開く)

ニュース概要

米OpenAIは6月12日(日本時間)、「Codex」アプリに「開発者モード」(developer mode)を導入したと発表した。「Google Chrome」のブラウザー操作(Browser Use)と「Codex」アプリ内蔵のブラウザー(in-app browser)で利用できる。

解説

皆さんは、普段何気なくインターネットを見ている時に、裏側でどんな情報が動いているか意識したことはありますか?実は、私たちがウェブサイトを見たり、クリックしたりするたびに、たくさんのデータがやり取りされています。今回、人工知能(AI)開発で有名なOpenAIが、そのAIアプリ「Codex」に「開発者モード」という新しい機能を加えると発表しました。

この「開発者モード」は、簡単に言うと、AIがウェブサイトを「もっと深く理解する」ための道具です。普段、私たちがウェブサイトを見る時、表面的な情報しか見ていませんが、ウェブサイトの裏側には、文章の構造(DOM)、見た目を決めるルール(CSS)、そして情報のやり取り(通信状況)など、様々な「詳細データ」が存在します。これまでは、人間がそうした詳細データを解析して、ウェブサイトの改善や開発に役立てていました。

今回の新機能は、AIがこれらの詳細データに直接アクセスし、活用できるようになることを意味します。例えるなら、これまでAIはウェブサイトを「絵」として見ていたのが、これからは「設計図」まで見られるようになる、といったイメージです。これにより、AIはウェブサイトの構造や動きをより正確に把握し、例えば「このウェブサイトでユーザーが次に何を求めているか」「どこを改善すればもっと使いやすくなるか」といったことを、より高度に推測できるようになるかもしれません。

具体的には、Google Chromeなどの一般的なウェブブラウザが持っている「開発者ツール」と呼ばれる機能と、Codexアプリに内蔵されたブラウザの両方でこのモードが使えるようになります。開発者ツールは、ウェブサイトを作る人たちが、自分の作ったページが正しく動いているか、どこに問題があるかなどをチェックするために使う専門的な道具です。AIがこれと同じレベルの情報にアクセスできることで、ウェブサイトの自動テスト、コンテンツの自動生成、あるいはユーザーの行動パターンを分析する精度が格段に上がる可能性があります。

ただし、詳細なデータにアクセスできるということは、同時に「リスク」も伴います。ウェブサイトには、個人情報や企業秘密といった機密性の高い情報が含まれていることもあります。AIがこれらの情報を扱う際には、データの適切な管理やプライバシー保護がこれまで以上に重要になります。OpenAIもこの点には注意を促しており、利用者はデータの取り扱いに細心の注意を払う必要があります。AIの進化は私たちの生活を豊かにする一方で、その利用方法には常に倫理的な視点と慎重な姿勢が求められるのです。

関連データ

発表日
2024年6月12日(日本時間)
出典:OpenAI
対象アプリ
Codex
出典:OpenAI
新機能
開発者モード (developer mode)
出典:OpenAI
利用可能なブラウザ
Google Chromeのブラウザ操作、Codexアプリ内蔵ブラウザ
出典:OpenAI
取得可能データ例
DOM、CSS、通信状況
出典:OpenAI

今後の予測

この「開発者モード」の導入は、AIとウェブの関わり方を大きく変える可能性を秘めています。

まず考えられるシナリオとして、AIによるウェブサイトの自動最適化が飛躍的に進展するでしょう。AIがウェブサイトの構造やユーザーの行動データを深く理解することで、例えば「このボタンの色を変えればクリック率が上がる」「このレイアウトならユーザーはもっと情報を探しやすい」といった改善案を、人間が気づくよりも早く、そして正確に提案できるようになります。これにより、企業のウェブサイト運営コストが削減され、ユーザーにとってもより快適なウェブ体験が提供されるかもしれません。

一方で、この技術が持つ潜在的なリスクにも目を向ける必要があります。AIがウェブのあらゆる詳細データにアクセスできるということは、悪意のある利用者がこの機能を悪用した場合、情報漏洩やサイバー攻撃のリスクが高まる可能性も考えられます。OpenAIが注意喚起しているように、セキュリティ対策やプライバシー保護のガイドラインがこれまで以上に重要になるでしょう。開発者や企業は、AIの能力を最大限に引き出しつつ、倫理的な利用と安全確保の両立に頭を悩ませることになりそうです。

また、ウェブ開発者の役割にも変化が訪れるかもしれません。AIがウェブサイトのコード生成やデバッグ(プログラムの誤りを見つけて修正すること)をより高度に自動化することで、開発者はより創造的なデザインや複雑なシステム構築といった、AIでは代替しにくい領域に注力するようになるでしょう。AIは強力な「相棒」として、私たちの仕事や生活を加速させるツールになる一方で、その使いこなし方や管理の仕方が、これからの社会の重要な課題となるでしょう。

ニュースタイムライン

  1. 2026年6月5日

    「もうたくさんだ」ブラウザーベンダー各社、Edgeをゴリ押しするMicrosoftに異例の申し入れ【やじうまWatch】

    INTERNET Watch

  2. 2026年6月17日

    「Codex」に開発者モード、Chrome DevTools Protocol(CDP)に接続、Webブラウザーが扱う詳細データが活用可能に(窓の杜)

    Yahoo!ニュース IT

参考引用

「Codex」アプリに「開発者モード」を導入

窓の杜

リスクにはくれぐれも留意のこと

窓の杜
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