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一生に一度は見たい、芳崖が死去4日前に示した「近代日本画の出発点」(東京藝術大学大学美術館)
出典: Business Insider Japan (原典を開く)
ニュース概要(出典記事の要点)
美術評論家・ノンフィクション作家の野地秩嘉が、社会人の教養として「一生に一度は見たい美術品」をご紹介。今回は東京藝術大学大学美術館が所蔵する狩野芳崖の《悲母観音》を取り上げます。
※ 上記は出典記事の要約です。本サイト独自の分析・背景解説は下記をご覧ください。
解説
社会人の教養として「一生に一度は見たい美術品」を紹介する連載。今回は、美術評論家でノンフィクション作家の野地秩嘉さんが、東京藝術大学大学美術館にある狩野芳崖(かのう ほうがい)の《悲母観音》(ひぼかんのん)という絵を取り上げてくれました。
狩野芳崖は、日本が古い時代から近代へと大きく変わろうとしていた幕末から明治時代にかけて活躍した画家です。彼が描いた《悲母観音》は、今から130年以上前の1888年に描かれました。この絵がなぜ特別かというと、作者である芳崖が亡くなるたった4日前に完成させた、まさに命を削って描いた渾身の作品だからです。しかも、この絵は「近代日本画の出発点」とも言われています。それまでの日本の絵画とは一味違う、新しい時代の絵画の始まりを示している、と野地さんは考えているようです。
具体的に何が新しかったのかというと、西洋絵画の技法を取り入れつつ、日本の伝統的な絵画の良さも失わない、という点にあります。例えば、絵の具の使い方や光の表現に西洋の影響が見られる一方で、描かれている観音様の表情や全体の雰囲気は、日本の仏画の伝統を受け継いでいます。この二つの要素をうまく融合させることで、芳崖は新しい日本画のスタイルを切り開いたのかもしれません。野地さんがこの絵を「一生に一度は見たい」と勧めるのは、単に美しいからというだけでなく、日本の美術が大きく変わる瞬間を捉えた、歴史的な価値を持つ作品だからでしょう。この絵を見ることで、私たちは日本の美術がどのように近代化していったのか、その原点に触れることができるのです。
関連データ
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参考引用
“近代日本画の出発点
― Business Insider Japan
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