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business2026/6/19 5:00:00
出張費「足りない」社員が7割超 平均値示し上限維持とコスト減図る企業も (人的資本の現場から)

出張費「足りない」社員が7割超 平均値示し上限維持とコスト減図る企業も (人的資本の現場から)

出典: 日経ビジネス (原典を開く)

ニュース概要(出典記事の要点)

物価高騰により、会社規定の出張費ではまかない切れなくなっている。社員に負担を強いれば、生産性やエンゲージメントの低下を招きかねない。どうすれば円滑に出張費を見直せるのか。

※ 上記は出典記事の要約です。本サイト独自の分析・背景解説は下記をご覧ください。

解説

最近、「出張に行くのがちょっと憂鬱だな…」と感じているビジネスパーソンが増えているかもしれません。その理由は、ズバリ「物価高」です。会社の出張規定で決められた交通費や宿泊費、日当だけでは、実際の出費をまかないきれないという声が、いま多くの企業で上がっています。

日経ビジネスの報道によると、なんと社員の7割以上が出張費が「足りない」と感じているとのこと。これは決して他人事ではありませんよね。例えば、以前は3000円で食べられたランチが今では4000円に値上がりしていたり、急な宿泊でホテルの料金が高騰していたり。交通費もガソリン価格の上昇や公共交通機関の値上げで、じわじわと負担が増しています。

会社側からすれば、コストはできるだけ抑えたいもの。しかし、社員が自腹を切って出張に行かざるを得ない状況が続けば、どうなるでしょうか?まず、社員のモチベーションは確実に下がります。会社のために出張しているのに、むしろ損をしている気分になるのは当然です。これが続けば、仕事への意欲が低下したり、会社への信頼感が薄れたりする「エンゲージメントの低下」につながりかねません。

さらに、出張先でのパフォーマンスにも影響が出ます。節約のために安い宿を選んで移動に時間がかかったり、食事を我慢したりすれば、翌日の商談や会議に集中できない可能性もあります。これは会社の生産性にとってもマイナスですよね。

では、企業はどうすれば良いのでしょうか?単純に出張費の上限を上げるだけでは、経費が膨らんでしまいます。ある企業では、社員の出張実績から平均値を割り出し、その平均値に合わせて上限を設定することで、コストを抑えつつ社員の不満を解消しようと試みています。また、ウェブ会議を積極的に導入して出張そのものを減らす、出張先の地域ごとに細かく規定を見直す、といった工夫も考えられます。

重要なのは、社員の声に耳を傾け、現状を把握すること。そして、会社の経営状況と社員の負担のバランスをどう取るか、柔軟な視点で見直していくことが求められています。出張は単なる移動ではなく、会社の成長を支える重要な活動。その活動を円滑に進めるためにも、出張費の問題は避けて通れない課題と言えるでしょう。

関連データ

出張費が「足りない」と感じる社員の割合
7割超
出典:日経ビジネス
2023年の消費者物価指数(総合)上昇率
3.2%(前年比)
出典:総務省統計局
2024年4月の宿泊料金指数(全国)
136.6(2020年=100)
出典:総務省統計局

今後の予測

今後の出張費を巡る企業の動きは、いくつかのシナリオが考えられます。

**シナリオ1:段階的な見直しとテクノロジー活用** 多くの企業は、いきなり大幅な出張費増額には踏み切らず、まず実態調査に基づいた地域別・役職別の細やかな見直しを進めるでしょう。同時に、オンライン会議ツールのさらなる活用や、AIを活用した出張手配の効率化でコスト削減を図り、出張そのものの必要性を厳選する動きが加速する可能性があります。これにより、社員の不満を和らげつつ、全体の経費増加を抑制しようとします。

**シナリオ2:人材流出リスクを考慮した積極的な改善** 物価高が長期化し、他社との人材獲得競争が激化する中で、社員のエンゲージメント低下が出張費問題を通じて顕在化した場合、一部の企業は「人的資本への投資」として、出張費規定の抜本的な見直しに踏み切るかもしれません。特に、優秀な人材の確保・定着を重視する企業ほど、この傾向が強まるでしょう。

**シナリオ3:規定据え置きと社員の負担増** 経済状況が芳しくない企業や、コスト削減を最優先する企業では、出張費規定の据え置きが続く可能性もあります。この場合、社員の不満は蓄積され、結果として生産性の低下や離職率の上昇といった負の側面が顕在化し、長期的に企業競争力を損なうリスクがあります。

ニュースタイムライン

  1. 2026年6月2日

    明日6/3から2日間開催 第一三共社長、レゾナックCHROらが登壇 人的資本LIVE  (日経ビジネスLIVE)

    日経ビジネス

  2. 2026年6月4日

    米オンライン学習大手がUdemy買収、AI活用加速 “キャリア自律”日本出遅れ (人的資本の現場から)

    日経ビジネス

  3. 2026年6月5日

    Udemy買収の米コーセラCEO「スキル習熟度を可視化、発揮度合いまで測る」 (人的資本の現場から)

    日経ビジネス

  4. 2026年6月8日

    大東建託、がん診断社員に一律100万円 罹患者の把握数が5倍に (人的資本の現場から)

    日経ビジネス

  5. 2026年6月8日

    「正しい上司」が部下を萎縮させる 倫理型リーダーシップの意外な落とし穴 (人的資本、プロの視点)

    日経ビジネス

  6. 2026年6月9日

    失敗しない文化変革 経営と現場を分断する3つの壁を乗り越えよ (人的資本経営のキホン)

    日経ビジネス

  7. 2026年6月11日

    3000人調査で見えた本音 裁量労働制、カギは導入前の「働き方の制度設計」 (人的資本の現場から)

    日経ビジネス

  8. 2026年6月25日

    すかいらーく、JR東日本……確保・育成に工夫 外国人材を引き付ける 鍵は人的資本経営にあり (「外国人材」資本経営 在留1000万人時代への覚悟)

    日経ビジネス

  9. 2026年6月25日

    メンタル不調「知られたくない」社員も 産業医が示す中小企業への処方箋 (人的資本、プロの視点)

    日経ビジネス

参考引用

出張費が「足りない」と感じている社員が7割超

日経ビジネス
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